RLR0236600「スポーティング・クロノグラフ」です。ケースにブレス、裏蓋に至るまで、全ての素材に最高の硬度を誇るジルコニウム・セラミックが採用されており、ネジの一つ一つまで丁寧なマットブラック仕上げになっています。ムーブメントはジャガー・ルクルトがラルフ・ローレンのために製造したコラムホイール式クロノグラフCal.RL750。コート・ド・ジュネーヴが全面に押し出された美しい仕上げで、創業者のローレン氏が青焼きネジを好まないという理由から全てのネジをシルバーに変更するという異常な凝りようです。この独特の美学を表現するためにシースルーバックもスモークサファイアクリスタルになっています。写真では魅力が伝わりづらいです。文字盤の完成度も非常に高く、ベゼルのマットブラックとダイアルのディープ・ブラックとの絶妙なグラディエント、そこにローマンインデックス、タキメーター、クロノグラフ、スモールセコンド、デイト、時針、分針が完璧なバランスで配置されています。5、6回は塗り重ねているであろう極上のプリント・インデックスは、白磁のような瑞々しさです。クロノグラフ秒針はビビッドな赤。クロノグラフはかくあるべしという美学を突き詰めた、実に端正な顔立ちです。風防はなだらかなカーブを描きながらもあくまでフラットな印象で、腕にしっとりと張り付くような絶妙のケーシングと相まって、45mmという大きさを全く意識させません。ルクルトのクロノグラフ・キャリバーを搭載したフル・セラミックスのブレス・モデルで、かくも見事な仕上げとなれば、これはもう紛れもない最高級品です。ラルフ・ローレンのウォッチ・コレクションの中でも、特に評価の高い一本です。ただし、採算が合わなかったので今は生産されていません。ベゼル4-5時にかけて薄い擦り傷がありますが、出物のほとんどが割れや欠けがあるのに比較すれば美品と言えます。付属品完備です。時計と余りコマを表参道のラルフ・ローレン旗艦店に持っていくと無料でブレス調整してくれます。